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スクレイピングは違法?これだけ読めばわかる、違法と例外を解説!

2019年07月03日(水)

前回「スクレイピング」についての基礎知識をお伝えしました。

業務効率化に最適!スクレイピングとは?

Googleなどのサーチエンジンでスクレイピングと検索すると「違法」というワードが予測検索ででてきます。なぜでしょうか?
たしかに、スクレイピングは他者Webサイトの情報を自動で収集することができるため、まるで盗んでいる、と感じる人もいます。しかしそれは、コピー&ペーストを手で繰り返すこととなにが違うのでしょうか?実際の法律について調査しました。

 

スクレイピングは違法?

スクレイピングそのものは違法ではありません。
さらにスクレイピングしたデータについても情報解析を目的とし、新たに自社のデータベースとして活用する場合は違法とはなりません。 しかし、著作権を侵害したり、スクレイピングを行うWebサイトの規約に違反すると違法とみなされ、法的措置をとられる可能性があります。 では、スクレイピングにはどのような法律が関わってくるのでしょうか。事例を含めて説明します。

 

どんな場合に違法になる?

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スクレイピングを行う際に違法になってしまう場合が2つあります。

×スクレイピングするWebサイトの利用規約に違反する場合

登録等が必要なWebサイトには「利用規約」が存在することがあります。利用規約の中に「スクレイピング禁止」といった内容が含まれ、ユーザーがそれに同意してそのWebサイトを活用している場合、スクレイピングを行うことが違法となります。 利用規約をユーザーに表示しているかつそれにユーザーが同意した場合に利用規約による法的拘束力が認められます。

×サーバーに負荷をかけてしまった場合

特定のWebサイトへ過度にアクセスすることを禁止する法律はありませんが、過度にアクセスすることによって偽計業務妨害罪にあたる可能性があります。 偽計業務妨害罪にあたるかどうかは、スクレイピングによって相手の業務を妨害したかどうか、が判断基準となり、1日何回、といった明確な基準はありません。

 

スクレイピングしたデータの取り扱い

スクレイピングで収集したデータの取り扱い方によっても違法になる場合があります。

×著作権法に抵触する場合

「著作権」とはある人が自身の持っている考えや感情を表現したオリジナリティのあるもの(著作物)に対してそれを独占できる権利のことを言います。 スクレイピングするWebデータがそのWebサイト独自のものと判断されれば、それは著作物として認められ、著作権が与えられます。 基本的に、著作権があるものには作成者の同意がなければ利用することはできません。

しかし、著作権法ではスクレイピングに関して2つの例外を認めています。

〇著作権が自由に使える場合

  1. 検索エンジン
    GoogleやYahooのようなインターネットの検索サービス業は著作物を公共に配信していてもよいとされています。
  2. 送信可能化された情報の送信元識別符号の検索等のための複製等(第47条の6)
    インターネット情報の検索サービスを業として行う者は、違法に送信可能化された著作物以外であれば、サービスを提供するために必要と認められる限度で、著作物の複製・翻案・自動公衆送信を行うことができる。

    引用:文化省

  3. スクレイピングしたデータの使用目的が情報解析
    スクレイピングしたものが著作物であったとしても、そのデータを自分で解析し、新たな価値を生み出すことは認められています。
  4. 情報解析のための複製等(第47条の7)
    コンピュータ等を用いて情報解析(※)を行うことを目的とする場合には,必要と認められる限度において記録媒体に著作物を複製・翻案することができる。 ただし,情報解析用に広く提供されているデータベースの著作物については,この制限規定は適用されない。 ※情報解析とは,大量の情報から言語,音,映像等を抽出し,比較,分類等の統計的な解析を行うことをいう。

    引用:文化省

 

実際に起こったスクレイピングの事件

過去に、スクレイピングを行って、サーバーに負荷をかけてしまった、という疑いで逮捕された事例があります。

岡崎市中央図書館事件

2010年3月ごろ、岡崎市立図書館のウェブサイトの蔵書システムにアクセスできないとの苦情があったことから、同図書館が不正アクセスについて通報し、蔵書システムに対してスクレイピング行っていた男性が、同年5月25日高頻度のリクエストを故意に送りつけたとして偽計業務妨害の容疑で逮捕されました。 実際には1秒1アクセス程度で、サーバーに対して攻撃するような高負荷を与えるものではなかったが、図書館のシステムが旧式であったこともあり、閲覧障害が発生しました。 男性に悪意はなかったものの、嫌疑不十分ではなく起訴猶予という判決となりました。

この事件に関して、のちに岡崎市図書館側は同システムの不備が原因であることを認めていますが、男性が逮捕されたという事実は残ってしまいました。

当事者からの解説

 

スクレイピングで違法にならないために

スクレイピング自体は違法行為ではありません。しかし、スクレイピングの活用方法や収集したデータの使い方を間違えると違法行為といわれてもおかしくない状況になります。 まず、著作権を侵害しないため、スクレイピングの目的が情報解析であるかどうかを確認します。 また、違法にならないためにはスクレイピングをしたいWebサイトの調査が必要になってきます。もし、自らスクレイピングをする際に不安なことがある場合は専門家に相談することも大切でしょう。

 

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